ダイエット中は栄養不足になりがちなので、手軽に栄養を摂れる野菜ジュースを取り入れる人も多いです。
しかし、それが太る原因になっているかもしれません。
健康や美容のために野菜ジュースを飲み続けたいけど、太ってしまっては意味がありません。
今回は野菜ジュースを飲むと太る原因や、太らない飲み方について解説します。
この記事を読めばダイエット中も太る心配をせずに、野菜ジュースで貴重な甘さを満喫することができます。
野菜ジュースを飲みたいものの、糖質が気になってダイエット中は飲んでいいのか悩んでいる人は要チェックです。
- 野菜ジュースを飲むと太る原因がわかる
- ダイエット向きの野菜ジュースの選び方がわかる
- 太らない野菜ジュースの取り入れ方がわかる
野菜ジュースを飲むと太る?
まず野菜ジュースは飲み方によっては太ります。
なぜなら野菜ジュースには糖質や糖分がたくさん含まれている上に、添加物が入っているからです。
ダイエット中は栄養不足になりがちなので野菜ジュースを取り入れたい人も多くいますが、太ってしまうと本末転倒ですよね。
次では野菜ジュースを飲むと太る理由を4つ説明します。
野菜ジュースが太る4つの理由
ダイエット中に野菜ジュースを飲むと太る理由は4つあります。
- 添加物が入っている
- 飲むタイミングが悪い
- 糖質が多い
- 飲みすぎている
これらを1つずつ説明するので参考にしてください。
添加物が入っている
野菜ジュースには添加物が多く入っています。
理由としては添加物は製造の過程で失われる栄養素を補うために配合されていますが、体にとっては不要な物として判断されやすいです。
結果、ビタミンやミネラルを大量に消費して分解しようとしてしまうんです。
そうすると代謝をサポートするビタミンやミネラルが不足して、代謝が下がり太りやすくなってしまいます。
さらに、人口甘味料は食欲を増す効果があるので要注意です。
添加物が入っているとカロリーや糖質が少なくなりますが、そこだけを見ずに身体への影響を考慮するようにしましょう。
飲むタイミングが悪い
野菜ジュースを飲むタイミングが悪いことも太る原因になります。
なぜなら野菜ジュースは野菜そのものの糖質や飲みやすくするために果物が配合されていることが多く、砂糖が不使用でも糖質は含まれています。
そのため寝る前に飲むと、寝てる間に糖分が体内に吸収されてしまい太るんです。
つまり飲むタイミングが悪いことが太る原因になるため、そこを調整すれば改善できるともいえます。
糖質が多い
野菜ジュースには、糖質が多く含まれていることも太る原因の1つです。
特に果物が多いものは糖質が多く含まれていて飲みやすいですが、普通のジュースと変わらないので太ってしまう原因となってしまいます。
また砂糖不使用と表示されている野菜ジュースも野菜の糖質や果糖、オリゴ糖などの糖質は存在しています。
ジュースと名の付くものは糖質が多いと思って、飲むときには意識しましょう。
飲みすぎている
栄養をたくさん摂りたいからと野菜ジュースを飲みすぎている人も、必要以上の糖質とカロリーを摂ってしまっているので太る原因になります。
また糖質は中毒性があり、お腹が空いていないのに食べたくなる、疲れるとすぐに甘い物が欲しくなるといったように食べすぎにも繋がります。
そのようなリスクを回避するためにも、飲みすぎには要注意ですよ。
野菜ジュースのカロリーと栄養
野菜ジュースのカロリーと栄養を、メーカーごとに紹介します。
カゴメ野菜生活100 オリジナル カゴメ野菜生活100 ベリーサラダ 伊藤園1日分の野菜 カロリー 66kcal 83kcal 74kcal タンパク質 0.8g 0.7g 2.1g 脂質 0g 0g 0g 糖質 15.4g 19.7g 15.2g 食物繊維 0.3~1.2g 0~1.5g 0.9~3.1g 食塩相当量 0~0.4g 0~0.4g 0.03g~0.56g ー野菜生活100オリジナル|カゴメ株式会社
ー野菜生活100ベリーサラダ|カゴメ株式会社
ー1日分の野菜 紙パック200ml|伊藤園
カロリーはカゴメ野菜生活100オリジナルが一番低いですが、注目は糖質です。
一番糖質が低いのは伊藤園1日分の野菜ですが、カゴメ野菜生活100オリジナルも大きく変わらないことがわかります。
結果ダイエット向きなのは、カゴメ野菜生活100オリジナルといえます。
ただし伊藤園1日分の野菜もタンパク質量や食物繊維が豊富なので、飲むシーンを選べば最高の野菜ジュースになります。
食前に飲む血糖値のコントロール目的や美容目的であれば適しているので、目的に合わせて飲み分けると良いですね。
野菜ジュースの糖質と糖類
野菜ジュースに含まれている糖質と糖類は名前は似ていますが、糖質の中に糖類があります。
- 糖質:多糖類(でんぷん、オリゴ糖、キシリトールなどの糖アルコール)とその他と糖全体を指す言葉
- 糖類:糖質に含まれる糖で二糖類(砂糖、乳糖)、単糖類(ブドウ糖、果糖)を指す言葉
どちらも身体のエネルギーになり、代謝されずにいると脂肪として蓄積されてしまいます。
その上で、糖類よりも糖質のほうがたくさんの糖の種類を含んでいるので注意が必要です。
ダイエット向きの野菜ジュースの選び方
ダイエット向きの野菜ジュースの選び方は次の通りです。
- 低糖質、低糖類を選ぶ
- 食塩、砂糖が不使用なものを選ぶ
- 栄養成分で選ぶ
- 続けやすい価格がどうかで選ぶ
早速、具体的にダイエット向きの野菜ジュースを選ぶポイントを紹介していきますね。
低糖質、低糖類を選ぶ
ダイエット中の野菜ジュースは低糖質、低糖類のものを選ぶのが基本になります。
野菜だけでは飲みにくい人が多いので糖質を加えているものが多いですが、「糖質オフ」「低糖質」と書かれているものであれば飲みやすくダイエットにもぴったりです。
例えばKAGOMEの野菜1日これ1本だと通常の野菜ジュースの糖質は13.7gですが、糖質50%オフの商品になると糖質は6.3gと抑えられています。
参考:野菜一日これ一本|カゴメ株式会社
ダイエット中に野菜ジュースを取り入れるなら、低糖質と低糖類のものを選びましょう。
食塩や砂糖が含まれているものを避ける
野菜ジュースには食塩や砂糖が使われているものがあるので、ダイエット中は避けたほうが良いです。
配合されている理由は野菜単体だと飲みにくいので、味を整えるために食塩や砂糖が配合されています。
食塩が多く含まれているとむくみの原因にもなる上に、砂糖はカロリーが高くなってしまうのでおすすめしません。
ダイエット中の野菜ジュースは、食塩や砂糖がより少ないものを意識して選びましょう。
栄養成分をチェック
野菜ジュースを選ぶときには、栄養成分を必ずチェックしましょう。
飲みやすさを重視しているものには果汁率の配合が高く、糖質も高くなる傾向にあります。
そのためダイエット中は、野菜100%や野菜エキスの配合が高いものがおすすめです。
さらに配合されている野菜により、期待できる効果が異なります。
食材名 | 栄養 | 効果 |
にんじん、かぼちゃ | ビタミンA | 免疫力UP、視力の正常化 |
ほうれん草、ブロッコリー | ビタミンB群 | 美容、疲れをとる |
ほうれん草、小松菜、バナナ | ミネラル | 身体機能の維持、代謝UP |
ピーマン、柑橘類 | ビタミンC | 老化防止、抗酸化力UP |
緑黄色野菜 | ビタミンE | 血行促進、ホルモンバランス整える |
根菜類、キャベツ | 食物繊維 | 整腸効果、血糖値の抑制 |
にんじん、かぼちゃ | βカロテン | 体内でビタミンAに変化、免疫力UP |
トマト | リコピン | 抗酸化力UP、生活習慣病の予防 |
ブルーベリー | アントシアニン | 目の疲れ、視力回復 |
自分に不足しがちな栄養素を補える野菜ジュースを選べるように、常に栄養成分をチェックするくせをつけましょう。
続けられる価格のものを選ぶ
野菜ジュースは続けられる価格のものを選ぶのもポイントです。
価格が高いものも売られていますが、経済的に厳しくなるとせっかく続けていた野菜ジュース習慣もやめざるを得なくなってしまいます。
スーパーなどでまとめ買い商品が販売されている場合もあるので、より続けられる価格のものを選ぶのは大切です。
太る原因になる野菜ジュースの特徴
太る原因になる野菜ジュースの特徴もあるんです。
次で説明するので、今飲んでいる野菜ジュースがこの特徴に当てはまっていないかチェックしてみてください。
糖質、カロリーが高い
ダイエットに不向きで太る原因になりやすい野菜ジュースは、糖質とカロリーが高いです。
特に糖質やカロリーがより高い傾向にある表記があるので、購入前にチェックしましょう。
- 濃縮果汁
- 還元果汁
- 果実入り飲料
- 果実ジュース
- 果実ミックスジュース
- 果実・野菜ミックスジュース
ポイントは、いかに果物が多く含まれているかです。
中には果糖は脂肪に変わりにくいという意見もありますが、最初から摂りすぎないことが一番良いですよ。
食塩や砂糖が含まれている
食塩や砂糖が含まれているのもダイエット中は避けた方が良いです。
理由としてはむくみを引き起こしたり摂取カロリーを上げてしまうので、できる限り不使用のものを選びましょう。
とはいえ、なかなか難しいですよね。
私のおすすめはローソンのグリーンスムージーONE DAYになります。
身体に残りにくい糖を使っている上に添加物も少なく健康的なので、1度飲んでみてください。
無駄なものが入っていない分、後味はすっきりしますよ。
栄養バランスが悪い
野菜ジュースで1日の栄養を全て摂れるなんて思っていませんよね?
意外と栄養バランスが悪いので、頼りすぎはよくないです。
野菜ジュースを製造する過程で熱処理や濃縮を行う際に、ビタミンや食物繊維が減少したりしています。
野菜ジュースは、あくまでもダイエットのサポート役として取り入れなければいけません。
野菜ジュースの栄養バランスの悪さを理解し、栄養は食事で摂るようにしましょう。
太る原因にならない野菜ジュースの飲み方
野菜ジュースが太る原因を紹介してきましたが、もちろん太る原因にならない野菜ジュースの飲み方もあります。
次からは太る原因にならない野菜ジュースの飲み方を説明します。
飲みすぎに注意
野菜ジュースをたくさん飲みすぎるのは良くないです。
なぜなら野菜ジュースには糖質も含まれている上に、たくさん飲めばその分のカロリーも追加で摂ってしまうからです。
野菜ジュースの適正量は200mlなので、パック1本がダイエット向きとなっています。
また糖質の基準値が1食20~25g程度と考えると、野菜ジュースだけで約15gの糖質を摂ってしまうことから、結局ダイエット中は1日1本までにしたほうが良いですね。
食事前に飲む
野菜ジュースを取り入れるタイミングは、食事の前に飲むことが1番です。
ベジファーストとも呼ばれていて、食事の前に野菜ジュースを飲むことにより血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
また飲むタイミングは基本的に寝る前以外は飲んでも良いとされていますが、起床してから朝食前に野菜ジュースを飲むことをおすすめします。
カロリーを摂っても日中の活動でカロリー消費されるので、身体に脂肪としてつく前にエネルギーになってくれます。
そのため朝食時の食前に飲むように習慣づけましょう。
置き換えダイエット
デトックスも狙っている人は、野菜ジュースで置き換えダイエットも短期間ならありです。
基本的に野菜ジュースは消化のために胃腸が動くのでたくさん飲むことをおすすめはできないのですが、ファスティングの気分転換程度であれば問題ありません。
ただし野菜ジュースだけで食事が完結するわけではないので、もし1食置き換えとして考えているのであれば残りの2食でしっかりと栄養は摂りましょう。
その際朝食を置き換えた場合はデトックス効果、夕食を置き換えた場合はダイエット効果が期待できます。
自分の目的に合った方法でやってみてくださいね。
野菜ジュースの効果
野菜ジュースを飲むと嬉しい効果がたくさんあります。
1つずつ説明するので参考にしてください。
栄養が摂れる
野菜ジュースは偏りはあるものの、野菜不足の人にとっては栄養を摂ることができて便利です。
どこでも手軽に手に入り、調理しなくてもまとまった栄養を摂れるのは嬉しいですよね。
また特定の野菜が苦手な人でも、野菜や果物をミックスされることで飲めることも特徴になります。
市販のものは日持ちもするので、ストックを置くことでいつでも栄養が摂れますよ。
腸のはたらきを整える
野菜ジュースをは腸のはたらきを整えることが期待できます。
その理由は野菜ジュースに含まれている食物繊維に整腸効果があるからです。
腸を適度に刺激してくれるので便秘がちな人のサポートも行ってくれます。
ダイエットに便秘は大敵なので、腸のはたらきを整える食物繊維は積極的に摂れるのが良いですね。
空腹感を抑えられる
野菜ジュースはダイエット中の空腹感を抑えることもできます。
空腹をごまかそうと水を飲むよりも野菜ジュースを飲んだほうが腹持ちが良く、間食を防ぐことができますよ。
食物繊維が胃腸内をゆっくりと移動するので、空腹感を抑えることができるのです。
ただし飲みすぎると逆に空腹感が増す可能性があるので、適量は守りましょう。
血糖値の上昇を防ぐ
野菜ジュースは、食後の血糖値の上昇を防いでくれる効果が期待できます。
なぜなら食物繊維の中でも水溶性食物繊維が多く含まれている野菜ジュースは、小腸で糖が吸収されるスピードを緩やかにしてくれるからです。
結果インスリンがたくさん出ることも抑えるので、余った糖が脂肪として蓄積されにくくなるメリットもありますよ。
代謝を良くする
野菜ジュースに含まれている食物繊維やビタミン、ミネラルは、代謝を良くするサポートをしてくれます。
腸は腸内環境が乱れると、基礎代謝が下がるリスクがあります。
さらにビタミンやミネラルもまた代謝を助ける栄養ですが、野菜や果物が多い野菜ジュースには豊富に含まれているので、代謝にもいい影響が期待できるんです。
ダイエット成功のためにも、代謝は高めで管理したいですね。
野菜ジュースの気になるQ&A
野菜ジュースの気になるQ&Aは次の通りです。
早速モヤモヤした疑問を解消していきましょう。
野菜ジュースは厚生労働省が勧めている1日分の野菜を絞って配合していますが、製造の過程で減少してしまう栄養成分もあります。
野菜ジュースだけで1日の栄養を補うことはできないので、ほかの食事とバランス良く摂ることが大切です。
糖質OFFの野菜ジュースでもたくさん飲みすぎると過剰に糖質やカロリーを摂ってしまうことにつながります。
1日の野菜ジュースの目安量は200mlとなっているので、1日1本を意識しましょう。
ファスティング中に野菜ジュースを飲むことはOKですが、飲みすぎはNGとなっています。
ファスティング中に野菜ジュースを飲むとお腹が緩くなってしまったり、糖質が高いと代謝するために臓器が働いてしまうので休ませることができなくなります。
まとめ
- 野菜ジュースの糖質には注意が必要
- ダイエット向きの野菜ジュースは表示を見て選ぶ
- 1日の栄養全てを野菜ジュースだけにするのはNG
野菜ジュースを上手に取り入れると太る原因にはなりません。
むしろ、ダイエット中に不足しやすい栄養素のサポートや食生活が乱れがちな人にも役立ってくれる素晴らしいサポートドリンクです。
野菜ジュースとうまく付き合っていくには、野菜ジュースだけに頼らず食事のバランスや運動を改善することで良い結果が生まれてきますよ。