マクロビオティックって本当に健康に良いのか気になりますよね。
「やめた理由やデメリットがあるなら先に知っておきたい!」と思うのは、マクロビオティックに興味がある私だけじゃないはずです。
途中で挫折してしまうのはもったいないので、先にマクロビオティックのデメリットを知っておけば対策ができますよね。
この記事ではこれからマクロビオティックをはじめようと考えているあなたに、マクロビオティックをやめた理由やデメリットをわかりやすく解説します。
- マクロビオティックを長期間続けてると何が起きるのかがわかる
- マクロビオティックがやめた理由とデメリットがわかる
- マクロビオティックの上手な取り入れ方がわかる
マクロビオティックを長期間実践すると起こること
マクロビオティックを長期間実践すると起こることは、次の通りです。
※今回、マクロビオティックを9年間も続けた藤原悠馬さんの体験を元に紹介しています。
- 免疫が落ちて体調が悪くなる
- 低血糖症状が出る
- お腹がすきやすい
- 気力の低下
- 肉を食べていないのに体臭がきつくなる
- 虫歯にかかりやすくなる
- 病気になる可能性が高くなる
マクロビオティックを長期間続けていると免疫が落ちやすくなるので、病気にかかやすく治りにくい傾向があります。
肉類や甘いものを避けているはずなのに、体臭がきつくなったり虫歯にもなりやすかったと藤原さんも自身のブログで説明していました。
健康になるために始めたはずなのに、このような不調が出るのには理由があります。
少しずつ説明していきますね。
藤原悠馬さんとは?
藤原悠馬さんは20代の頃から、ほぼヴィーガン(完全菜食主義)として食事に制限を設け、自身でもマクロビオティックのレストランを経営していました。
しかし健康的な生活を送っていたつもりが身体に違和感を感じ始め、考えを改め直した結果現在では「断糖肉食」の食生活を実践中です。
9年間のマクロビオティックの教えを活かしながらも、食生活に肉を取り入れた藤原悠馬さんは「僕が菜食をやめた理由」というブログで詳しく紹介しています。
参考)僕が菜食をやめた理由 ①:しあわせごはんとおやつneem
マクロビオティックをやめた4つの理由
マクロビオティックをやめた原因の4つの理由を紹介します。
- 健康に悪影響がでる
- 体臭がきつくなった
- 人付き合いに影響が出た
- 見た目が老けてしまった
これらを1つずつ説明するので、まずは確認しましょう。
健康に悪影響が出るため
マクロビオティックをやめた理由は健康に悪影響が出るためです。
最初に紹介した藤原さんも体調不良を感じ、生死にも関わる病気にかかって苦しんだ結果、マクロビオティックの継続を断念しました。
藤原さんだけではなく、病気にかかっても治りにくく悪化してしまう人は存在し、マクロビオティックを継続できずに挫折傾向にあります。
健康に悪影響が出る事はマクロビオティックを挫折する大きな理由になります。
体臭が気になるため
理由の1つに、体臭が気になってマクロビオティックをやめたことも挙げられます。
肉類をやめ菜食を始めて一時的に体臭が軽減されたものの、次第に汗のニオイや加齢臭が気になったという意見があります。
体臭がきつくなる食材は玄米、ニラ、ネギ、ブロッコリー、キャベツなどがあり、肉類だけが原因にはなりません。
菜食を中心としていても体臭の原因となる食材も多く摂っているため、体臭が気になってしまうのでマクロビオティックをやめたくなるのも納得ですね。
人付き合いに悪影響が出るため
マクロビオティックを長期間続けていると、人付き合いに悪影響が出ることもあります。
セミナーや教室でマクロビオティックの良さを学べば学ぶほど、考え方や食事の方法を制限してしまいがちです。
マクロビオティックを行っていない友人との食事や考え方に合わせられず、疎遠になってしまうこともあります。
人付き合いがうまく行かなくなって孤独になってしまうと、マクロビオティックをやめたくなる大きな理由になりますね。
美容に影響し実年齢より高く見えるため
マクロビオティックをやめた理由に1つに、美容に影響し実年齢よりも高く見えるためが挙げられます。
マクロビオティックの推奨する食生活では必要な栄養素を充分に摂ることができず、栄養が不足してしまいがちだからです。
美容にもこだわりたい人は、実年齢よりも高く見えてしまうので注意が必要です。
マクロビオティックをなかなかやめられない理由
マクロビオティックをなかなかやめられない理由は、次の通りです。
- マクロビオティックの教えを信じきっていたため
- 一時的に健康を実感したため
- 食糧問題や環境問題に貢献している気持ちになったため
マクロビオティックをはじめると、一時的に「前よりも調子が良くなった」と健康を実感して続けて行いたくなります。
その成果からマクロビオティックの教えを信じて続けていくと、環境問題や食料問題にも貢献しているように感じて、ますますやめられなくなるのです。
不調を感じていても、これらの理由からマクロビオティックをやめるという選択ができずにいる人が多くいます。
そのためこのような状況になった場合は、マクロビオティックをなかなかやめられない理由を思い出して、今の生活を振り返ると良いですよ。
マクロビオティックとは?
マクロビオティックとは日本古来からの食生活を実践しながら自然を大切にし、身体に優しい生活を目指す考え方です。
その思想から「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」を大切にした食事法が、マクロビオティックでは重要視されています。
また、肉類、乳製品、卵、白砂糖などは避けたほうが良い食べ物です。
マクロビオティックでは控えることを推奨していますが、厳格に「禁止」をしていないのが特徴です。
詳しくは過去記事も併せてチェックです!
マクロビオティックの4つのデメリット
長時間続けるリスクはわかったものの、マクロビオティック自体のデメリットが気になりますよね。
マクロビオティックには4つのデメリットがあるので、順番に紹介します。
消化に時間がかかる食材が多いので、胃に負担がかかる
マクロビオティックで取り入れられる食材は、消化に時間がかかり胃に負担がかかりやすいです。
身体に良いとされる基本食の玄米は3時間経っても消化されにくく、消化不良を起こしてしまうこともあります。
そのためよく噛んで食べるなど消化を良くするような工夫をしないと、胃に負担だけがかかりデメリットになってしまうんです。
健康を害しても信じ続けてしまう
マクロビオティックを長期間行い、健康を害しても信じ続けてしまう人もいます。
その理由はマクロビオティックをはじめた時に、身体の調子が良くなったことを実感した経験から「良いものだ」と思い込んでしまっているからです。
さらにマクロビオティックの思想は社会貢献に関わるものもあるので、その意識から元の食生活には戻れなくなってしまいます。
マクロビオティックの考え方にどんどん執着するせいで、最終的には健康を害しても続けてしまう点を考えるとデメリットと言えますね。
一時的に健康を実感した場合、身体の状態を確認しなくなる
一時的に健康を実感すると、身体の状態全てが良くなったと思い確認しなくなってしまいます。
良くなった部分だけをピックアップして、悪くなった部分を見ないようにしてしまうので病気や症状が悪化してしまう場合もあるんです。
身体の状態を確認することはマクロビオティックを健康的に続けていく中で重要なので、必ずチェックするようにしましょう。
タンパク質とビタミンB12が不足する
マクロビオティックの食事法では、たんぱく質とビタミンB12が不足しやすいです。
たんぱく質はマクロビオティックで控えたほうが良いとされている肉や魚に豊富に含まれていて、野菜から摂れるたんぱく質は少ないからです。
また不足しやすいビタミンB12も、魚や貝類に多く含まれています。
マクロビオティックは、たんぱく質とビタミンB12が不足しやすい食事メニューになりやすいので要注意です。
マクロビオティックのメリット
マクロビオティックを行うメリットもあります。
マクロビオティックの考え方や食事法を実践すると、今までの食事法だと感じることのなかった良い点にたくさん気付くことができるので紹介します。
期間を決めて行えば健康を実感できる可能性がある
マクロビオティックを行う期間を決めて行えば、健康を実感できる可能性があります。
実際にマクロビオティックを行うと、調子が良くなったり減量に成功したりと一時的に目に見えて成果を実感できます。
また期間を決めて行うとやめるタイミングも逃さずに済むので、健康が悪化しても続けてしまうリスクを減らすことができます。
期間を決めて行うと、マクロビオティックの良さを実感できる可能性が高いですよ。
今の食事を見直すきっかけになる
食生活が乱れがちな人は、今の食事を見直すきっかけにもなります。
肉類を多めに摂っていた人は野菜の大切さに気付き、バランスの良い食事を摂れるようになる可能性があります。
マクロビオティックでは季節のものは旬のうちに食べることを大切にしているので、食卓にも季節感が出るのは魅力的ですよね。
そのためマクロビオティックを行って、今の食事を見直す良いきっかけにしましょう。
オーガニック食材を満喫できる
マクロビオティックでは、オーガニック食材を満喫することができます。
なぜなら、マクロビオティックでは食材本来の味を大切にして食べることが多いからです。
皮をむかない、あくをとらないといったことを大切にするので、農薬を使っていないオーガニック食品を摂ることが多くなります。
マクロビオティックではオーガニック食品を選ぶことが決まりではありませんが、必然的にオーガニック食材を摂る機会が増えるので満喫できますよ。
精神的に落ち着く
マクロビオティックを行うと、精神的に落ち着きを得ることもできます。
人工のものを避け自然のものを取り入れる考えは食料問題や環境問題への貢献にもつながり、良いことをしている気持ちになります。
また食生活だけではなく睡眠や休息など生活も整うので、自律神経が落ち着くことも理由の1つです。
そのためストレスを感じやすい生活を送っている人こそ、精神的に落ち着けるマクロビオティックはおすすめになります。
マクロビオティックの上手な付き合い方
マクロビオティックの上手な付き合い方を紹介します。
- 3日程度の短期間にする
- マクロビオティック以外の食事では肉もきちんと食べる
- 栄養バランス重視で食事を摂ることを基本にする
長期間続けるとリスクの方が大きいので、短い期間でマクロビオティックを取り入れることがおすすめです。
短期間のマクロビオティック後はタンパク質やビタミンが豊富な肉を摂り、栄養バランスを整えることを目標に食事を考えると安全ですよ。
マクロビオティックの上手な付き合い方を覚えると健康的に続けられるので、身体も心も整いますよ。
胃腸を休める目的ならプチ断食もおすすめ!
胃腸を休める目的で菜食中心の食事法切り替えたいと考えている人は、マクロビオティックよりもプチ断食がおすすめです。
身体に負担をかけない程度の1~3日間のプチ断食は、デトックス効果やダイエット、美肌、便秘解消が期待できます。
断食に向けて食事の量を減らし、断食中は水分を摂って過ごし、断食を終えたら回復期間を設けておかゆなどで胃を慣らしていきます。
胃腸を休める目的だと短期間のプチ断食の方が、効率が良くおすすめですよ。
まとめ
- マクロビオティックは栄養バランスに気をつけることが大切
- 長期間マクロビオティックは体調と健康に注意する
- マクロビオティックは短期間だとメリットが多い
マクロビオティックは正しい知識と自分の身体の調子を見ながら調整をしながら行うと、良い効果を期待できます。
生活や考えの全てをマクロビオティックに捧げるのではなく、自分のライフスタイルや健康面を意識しながら行うとたくさんのメリットを感じることができますよ。
マクロビオティックだけではないですが、なにごともやりすぎは禁物なので適度に行うことが長く続けることができる大切なポイントです。
まずは短期間からはじめてみませんか?